4章様子を見る、場をつかむ、味見をする
休みの日で一番好きなのは、一日中のんびりしていられるところです。いくつもワークスペースに入っているSlackから通知が来ることもなく、家も静かで、そういう時間を3日間過ごしていると、頭の中も平穏になります。
静かに過ごしていると、内省ができるようになります。最近起きた大切なことを思い返し、それを追体験するのではなく、少し離れたところから観察するのです。そうやって観察することで、起きた出来事に対応するのとはまた違った教訓を見出せるようになります。
先日の長期休暇中、仕事で起きた出来事を振り返った際に、教訓を3つ見つけました。それらは、私がもっと前に学んでおきたかった教訓であり、その核心は「冷静でいること」です。
4.1 様子を見る
ポーカーの場合、フルテーブルだとプレイヤーは10人で、ディーラーと書かれた丸いプラスチックのボタンを基準に、左からベッティングが始まります。最初は一人のプレイヤーの前に置かれ、その後は、ゲームの進行と共に時計回りに移っていきます。このボタンを置かれたプレイヤーが、最後にベットすることになります。ポーカーにおいて、最後にベットするこのポジションは最強です。テーブルにいる他のすべてのプレイヤーがその手番で何をするのかを見られるので、賭けの判断材料としては、誰よりも多くの情報を手にできるからです。
奇妙なことに、仕事でもまったく同じ状況になることがあります。ミーティングの席で、仲間たちがテーブルを囲み、ある重要な議題について順番に自分の意見を述べているようなときです。多くの場合、自分の番になったら、パスするのが賢明です。
情報によって文脈が作り上げられ、その文脈によって意見が理解される舞台が作られるのです。みんながテーブルを囲んで、その意見についてどう考えるか、議論を交わせば交わすほど文脈は膨らんでいき、人に言う前に自分の意見をよりうまくまとめあげられるようになります。 ...
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