第Ⅲ幕Slack:エグゼクティブ
聞いた話によると、スチュワート・バターフィールドはゲームが好きで、オンラインゲームを作って売ろうとしたことが2回あります。最初の作品の名前は「ゲーム・ネバーエンディング」。インターネットの黎明期に作られましたが、うまくいきませんでした。ただ、そのゲームには、価値があると思える点がありました。それが、写真を共有することです。
「ゲーム・ネバーエンディング」を作ったLudicorpは、方向転換してFlickrを世に出しました。バターフィールドは、Flickr(当時は40人程度でした)をYahoo!に売却し、その後も、GMとして4年間在籍しました。Yahoo!を退職するとき、自分の会社であるTiny Speckで、2つ目のゲームである「グリッチ」に挑戦しました。ウェブベースで、芸術的に美しく、異様に頭を使わせるゲームでしたが、ユーザーの心をつかめませんでした。バターフィールドが、投資家に借りた資金を返そうとしたとき、投資家たちは「他に何かアイデアはないのか?」と尋ねました。
バターフィールドにはあったのです。
「グリッチ」を作っているとき、開発チームはインターネットリレーチャット(IRC)を、チームのコラボレーションのためにもっと使いやすいように改造しました。この自作のコミュニケーションツールを使わずに開発することは考えられなかったので、この自作のコミュニケーションツールを一から作ることにし、それがすべてを変えました。
企業の方針を転換し、ブランドを再構築して、6ヶ月でベータ版を作りました。24時間で8,000社と契約したところで、自分たちが銀河系の歴史の中で最も急成長したエンタープライズソフトウェアを作ったことに気づきました。そして、このソフトウェアは、Slackと名付けられたのです。 ...
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