9章新任マネージャーのデス・スパイラル
位置について、よーい、ドン。新任マネージャーのあなたは、銃声に驚きながらも、いよいよチャンスだと思って走り出します。マネージャーに昇進したあなたは、この仕事がしたかったのであり、自分を輝かせるチャンスだと思って走るのです。
あなたの善意と鍛え抜かれた本能のせいで、いかにあなたの信頼が損なわれ、チームの成長が妨げられてしまうかについてお話ししましょう。あなたも、他のマネージャーと同じく権力を欲しがる嫌な奴であり、きわめて不完全なデータで判断を下していると思われてしまうのです。
これは「新任マネージャーのデス・スパイラル」と呼ばれるもので、残念ながら私もかつて何度もそこにハマったことがあるので、ありありと説明できます。
9.1 よーい、ドン
これから説明するのは、「新任マネージャーのデス・スパイラル」をごった煮にしたものです。デス・スパイラルにハマると、リーダーが犯しうるあらゆるミスが組み合わされ、それが見事に連鎖して恐ろしい混乱につながります。これから説明する内容に隅から隅まで当てはまることはないでしょうが、部分的に当てはまることは保証します。
きっかけはある思い上がりです。「私は何でもできる。私がボスだ」
新任マネージャーとして、自分の実力を証明したいと思い、何にでも手を出して、遅くまで働き、新しい直属の部下たちに良い第一印象を与えようと全力を尽くします。これは、あなた個人としての成功体験ですから、もちろんチームを率いるときにも有効でしょう。それが、スパイラルの始まりです。あなたが考えているのは、実は「私は何でも一人でできる。私がボスだ」だからです。
あなたは、自分の仕事を完全に見える化してコントロールすることに慣れています。なぜなら、以前の一匹狼の仕事人生では、それでうまくいっていたからです。 ...
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