
マルチエージェントアーキテクチャ
6.2
マルチエージェントアーキテクチャは、エージェント同士の連携方法を決定するシステム構
造です。個々のエージェントは役割を持ち、環境や他のエージェントとの相互作用を通じて目
的を達成します。例えば、ソフトウェア開発では、複数のエージェントがコーディングやテス
トを担当し、チーム全体でプロジェクトを進めます。
マルチエージェントアーキテクチャは、単一エージェントアーキテクチャ、水平アーキテク
チャ、垂直アーキテクチャに分類されます。
6.2.1
単一エージェントアーキテクチャ
単一エージェントアーキテクチャは、一つのエージェントが推論、プランニング、ツールの
実行を全て行うアーキテクチャです。前章で紹介したLangChainのエージェントは、単一エー
ジェントアーキテクチャの一例です。
単一エージェントアーキテクチャの代表例として、ReAct[Yao et al. 2023]、RAISE[N. Liu
et al. 2024]、Reflexion[Shinn et al. 2023]、AutoGPT+P[Birr et al. 2024]、LATS[Zhou et
al. 2023] などが挙げられます。これらのアーキテクチャでは、行動を起こす前に必ず推論のス
テップが必要です。また、反復的に状態を更新し、目標に近づいていく点も共通しています。
6.2.2
水平アーキテクチャ
水平アーキテクチャは全てのエージェントが対等であり、一つのグループディスカッション
でタスクについて話し合うアーキテクチャです。 ...