
6
LangGraphの応用
6.4
本節では、LangGraphを使って、代表的なエージェントアーキテクチャを実装する方法を
紹介します。順番に次のアーキテクチャを実装していきます。
単一エージェント:自然言語シェルインタフェース
水平アーキテクチャ:エージェント間会話シミュレーション
垂直アーキテクチャ:エージェントチームによるソフトウェア開発
単一エージェントでは、ツールを呼び出すだけのシンプルなエージェントを実装します。
ツールとしては、シェルコマンドを呼び出すツールを使います。ユーザが自然言語でコマンド
を入力すると、エージェントがそのコマンドを解釈し、対応するシェルコマンドを実行しま
す。例えば、ユーザが自然言語で日時を問い合わせると、エージェントが
date
コマンドを実
行して日時を返します。
水平アーキテクチャでは、複数のエージェントが協調して動作するシミュレーションを実装
します。ここでは、訪問販売のシミュレーションを例に取り上げます。訪問販売員と主夫の二
つのエージェントが、会話をすることで商談を進めます。エージェント間の会話は、マルチ
エージェント処理の基本となるため、水平アーキテクチャの実装例として適しています。
垂直アーキテクチャでは、複数のエージェントが協力してソフトウェア開発を行うシナリオ
を実装します。ここでは、プロジェクトリーダ、プログラマ、テストライタ、評価者の四つの
エージェントが、それぞれの役割を担当し、プロジェクトを進めます。プロジェクトリーダ以
外のエージェントは、プロジェクトリーダからの指示に従って作業を進める垂直アーキテク ...