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3.8.2
ReActの実装方法
ここでは、エージェントフレームワークの一つであるCrewAI におけるReActの実装を参考
に、実用フレームワークでのReActの動作を説明します。また、例として、エージェントへ
のタスクとして2024年の最新AI の調査を依頼することを想定します。CrewAI では、内部的
なプロンプトが英語で記述されています。生成されるプロンプト中で日本語と英語が混在する
ことを避けるため、本例ではプロンプトも英語で記述しています。
1. プロンプトの生成
CrewAIでは、エージェントの役割、目標、タスクの説明、期待される出力、使用可能な
ツール、推論・行動・観測のフォーマットを含むプロンプトを生成します(図 3.8.2)。エージェ
ントの役割などの情報は、事前にエージェント作成API で指定されます。エージェントの役
割などを指定する効果については3.10 で説明します。
①の「エージェントの役割と目標」部分は、エージェントの役割と目標を指定しています。
ここでは、シニア調査員としての役割と目標を与えています。
②の「使用可能なツールの説明」部分は、使用可能なツールの説明です。ここでは、Search
というツールでWeb 検索ができることを説明しています。
③の「推論・行動・観測のフォーマット」部分では、推論(Thought)・行動(Action)・行動
の入力(Action Input)・観測(Observation)のフォーマットを指定しています。ここでは、推
論、行動、行動の入力、観測が何を意味しているかも説明しています。行動は関数、行動の入 ...