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10
章
dplyr
による関係データ
10.1
はじめに
データ分析が1つの表のデータだけで終わることはまずありません。普通は多数の表からなるデー
タがあり、取り扱う質問に対して答えるために、それらの表を組み合わせなければいけません。複
数の表からなるデータでは、重要なのが個々のデータセットではなく、それらの間の関係であること
から、まとめて関係データと呼ばれます。
1組の表があるときそこには常に関係が定義されます。他のあらゆる関係は、「3つ以上の表の関係
は、常にそれぞれの表のペアの関係の特性になる」という単純なアイデアで構築できます。ペアをな
す要素が両方とも同じ表であることもあり得ます。例えば、人々の表が1 つあって、各人にその両親
を参照する関係がある場合です。
関係データで作業するには、表のペアに対して作用する動詞が必要です。関係データ用の動詞に
は次の3 種類があります。
●
更新ジョインは、他のデータフレームのマッチする観測値から新たな変数をデータフレームに追
加する。
●
フィルタジョインは、他の表の観測値にマッチするかどうかに基づいて、あるデータフレームの
観測値をフィルタする。
●
集合演算は、観測値をあたかも集合の要素であるかのように扱う。
関係データは、ほとんどすべてのデータベースが該当する関係データベース管理システム
(RDBMS)にあるのが普通です。データベースを使った人は、たいていSQLを使ったことでしょう。
それなら、
dplyr
での表現は少し異なりますが、本章で述べる概