
SCRUM Boot Camp
実践編
25
ここまで読んでくれてありがとう。私たちはここまで、スクラムにどう取り組む
のかを伝えてきた。スクラムは非常にシンプルな反面、実際の現場でどうやってい
くのかを悩むかもしれない。だけど、ボクくんたちのようなはじめてのスクラム
チームでも、成果を出すことはできるんだ。もちろん、マンガと違って実際の現場
はもっと複雑で大変だ。けれど、自分たちの現場で取り組むときにやることは、そ
んなに変わらないはずだ。
実際の現場を見てみると、この本のようなシンプルな体制や状況の開発ばかりで
はない。もっと複雑な体制や状況で進める開発はたくさんある。たくさんの人が自
分の現場で実際にどう取り組むのかを悩んでいて、私たちもよく「こういう場合は
どうすればいいの?」と相談される。その中からよく聞かれるものについて少し触
れておこう。
●
大人数での開発
●
分散拠点での開発
スクラムで大人数による開発はできるのだろうか? 作るものの規模が大きけれ
ば開発する人の数も多くしたくなるだろうが、スクラムでは開発チームの人数は
3
~
9
人の少人数が適切とされている。
では、それ以上の人数で開発する場合はどうすればいいんだろう? よく採用さ
れているやり方は、複数の開発チームで協力しながら開発を進めるアプローチだ。
それぞれの開発チームにはそれぞれスクラムマスターが必要だ。ただし、意思決定
を明確にするために、プロダクトオーナーは
1
人でないといけない。もちろんプロ
ダクトバックログも
1
つだ。そこから、それぞれの開発チームがいつものスクラム ...