
SCRUM Boot Camp
実践編
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スクラムでは、達成すべきゴールに何か変化があったときや、リスクが顕在化し
てなければいけないときのために、自分たちの進路はすぐに変えられるよう
にしている。もちろん進路が変わるからといって、勝手気ままに開発を進めていい
わけじゃない。スクラムチームで進め方を制御しながら達成すべきゴールに向か
う。そのための仕組みがスクラムイベントなんだ。頻繁に確認や対処の機会を用意
することで、進路を変えながらもうまく進められる。けれど、スクラムイベントで
確認や対処なんてうまくできるのだろうか? また、スクラムイベントだけで本当
に大丈夫なんだろうか? それについて考えてみよう。
まず、開発を進めながら、頻繁に確認や対処するのは手間もかかるし大変なこと
だ。そのため、効率のいい活動でないとうまく継続できない。スクラムイベントが
とてもシンプルな活動なのは、頻繁に実施できるようにするためなんだ。
実は、スクラムイベントは最低限やるべきことに焦点を当てている。そのため、
スクラムイベントだけでは足りないことがある。日々の作業の中で、スクラムイベ
ントだけでは足りないことに取り組んでいかないと、柔軟に進路を修正しながら進
めることはできないんだ。けれど、足りないことをすべてルールにしてしまうと、
膨大なものになってしまう。そんなものは誰も守ってくれないし、さまざまなこと
が起きる開発現場のすべてを網羅できるはずもない。
スクラムでは、必ず守ってほしいことだけをスクラムイベントとして定義し、そ ...