
SCRUM Boot Camp
実践編
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ロスペクティブなどで話し合って、できそうなことが増えたなら、完成の定義を更
新するんだ。
スプリントレビューでは、完成したものを披露して、フィードバックを引き出
す。建設的なフィードバックを集めるためには、何が完成したかが明らかでないと
いけない。そのために、何が本当に完成したかを
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つの視点で明らかにする。その
ひとつは、開発チームの視点だ。これは完成の定義によって明らかにできる。
もうひとつは、プロダクトオーナーの視点だ。プロダクトバックログの項目に書か
れたことが、意図した通りに実現できているかで判断する。そのために、スプリント
プランニングでは着手する項目のデモ手順や受け入れ基準を決める。実際に動いたも
のを見ると新しいアイデアが浮かんで、それで完成にはしたくないこともあるだろう。
けれど、スプリントプランニングで決めたことが実現できていれば完成なんだ。そこ
で出てきた意見はフィードバックとして、この先を考えるための材料にしよう。
この
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つの視点の両方で完成したと言えれば、本当の完成だ。どちらかだけでは、
未着手のプロダクトバックログの項目と同じ扱いだ。厳しく感じるかもしれない
が、完成していないものをベースにしてもフィードバックをもとにした先の議論な
んてできない。まずは本当に完成したものを明らかにしよう。それを積み重ねるこ
とで、開発は少しずつでも確実に前へ進む。こうした土台があることで、プロダク
トを良くすることに注力できるんだ。
そして、完成の確認は早いほうがいい。スクラムに慣れないうちは ...