
SCRUM Boot Camp
実践編
04
実際にスプリントを始めて、実現したいことをいくつか終わらせてみよう。見積り
の根拠にしたことが間違っていないかとか、実際の結果と大きくズレた原因は何か
などがわかる。自分たちの推測がどの程度正しいのかも確認できる。これはとても
重要な情報だ。自分たちが作っていくものが、周りの期待を満たせそうかも判断で
きる。こういう情報を頻繁に取り入れて見積りを更新していこう。そうすれば、先
の見通しはより鮮明にわかるようになるんだ。見積りが素早くできれば、何度でも
見直すことができる。
時間の使い道はほかにもある。たとえば、スプリントをすぐに始めるのが難しい
場合もあるだろう。そんなときは、開発を進めるうえでリスクになることについて
考えてみよう。重要なことがあいまいだったり、採用した要素技術やスクラムに不
慣れなままで開発を進めようとしたりしていないだろうか? そういうリスクが放
置されているほうが、見積りに少々の誤差があるよりも不安だ。どう対処するかを
考えて、この先の開発を少しでも確実なものにしておこう。
もちろん、素早く見積もるからって適当な数字にしていいわけじゃない。スクラ
ムチームだって、その見積りに不安を感じたままでいるより、確実だと思えるもの
にしたいだろう。そのために何をするのかは次のシーン
5
で紹介しよう。
ところで、この見積りの数字の単位はポイントと呼ばれることが多い。この呼び
方に意味はない。大事なのは、これが時間やお金ではなく作業の量をあらわしてい
ることだ。そのことを忘れずに見積もれるように、ポイントというふだんと違う単 ...