
SCRUM Boot Camp
実践編
09
スクラムで開発を進めていくのは簡単だ。問題になりそうなことを早く見つけ
て、大きな問題になる前に対処する。そして、軌道を微調整していくだけだ。さら
にスプリント中はスプリントゴールの達成についても同じようにする。問題になる
ということは、開発に何らかの影響は出ているということだし、もしかするとすで
に手遅れになっているかもしれない。だから、問題になる前に見つけていきたい。
とはいえ、問題になりそうなことを見つけるのは想像以上に難しい。スクラムでは
そうしたことを早く見つけるために、透明性を大切にしている。透明性とは何かを
考えてみよう。
問題になりそうなことは、個人でどうにかしようとしがちだ。実際に作業を進め
ていくと、思っていたよりうまくいかないことぐらいあるだろう。実は、それも問
題になりそうなことだ。とはいえ、作業がうまくいっていないことを人前で言うの
はなんとなくイヤだし、周りも自分の仕事は自分で解決するべきだと思っていたり
もする。だけどその作業は、スクラムチームが達成すべきことのためにやっている
ので、もしかするとスクラムチーム全員に影響してくるかもしれない。それが問題
になりそうなことならなおさらだ。スプリントの期間は思っている以上に短いの
で、どんなささいなことでも見逃さないようにして、スクラムチーム全員で対処し
よう。いち早く見つければ、それはまだささいなことなので、作業している人に
ちょっとしたアドバイスをするぐらいで解決できるだろう。
スプリントの中で問題になりそうなことを見つける機会の ...