
スクラムでは、プロダクトバックログの各項目を見積もる。それぞれの項目を実
現するのに必要な時間やお金を概算できれば、最初のリリースの時期や必要な予算
などもわかってくる。スクラムでは見積りの方法は決まっていないので、好きな方
法で見積もればいい。けれど、どんな方法を使おうと見積りは簡単な作業じゃな
い。見積もった数字と実際の結果とのズレに悩まされるのはよくあることだ。これ
はスクラムでも変わらない。
多くのスクラムチームでは、時間やお金で見積もっていくのではなく、プロダク
トバックログの項目を終わらせるためにどれくらいの量の作業があるかに注目する。
スクラムでは実際に作業する人たちが見積りをする。作業の量を見積もることが、
自分たちの作業について考える良い機会にもなるんだ。たとえば、検索機能がほし
いという項目を実現するには、検索画面を実装する作業、検索ロジックを実装する
作業、それをテストする作業などが必要になってくる。ほかにもデータベース周り
の修正も必要かもしれない。このように、どんな作業が必要かを考えないといけな
い。大雑把でも作業について考えることで、とても大事な作業を見落としているこ
とに気づけるかもしれないんだ。
じゃあ、作業の量はどうやってあらわすのだろう? たとえば、人月なども作業
の量をあらわす単位だ。見積もる対象でどれくらいの時間が必要なのかを考えて、
その人が
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か月で使える時間をもとに作業の量をあらわすものだ。
見積もるときには、さまざまな観点でどれくらいの時間が必要かを洗い出して、
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