
SCRUM Boot Camp
実践編
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スクラムチームは、問題になりそうなことやうまくいっていないことに素早く対
処して、開発を進めていく。とくにスクラムマスターはスクラムチームを良い状態
にしていくために行動する。その結果として、スクラムチームは最大限のパフォー
マンスを発揮していく。これがスクラムで進めていく理想の形だ。けれど、実際は
そううまくはいかない。理想と現実にはギャップがあるものだし、問題を見つけて
も解決に時間のかかるものばかりだ。どれも開発を円滑に進めていくのに邪魔な存
在だ。そういったときはどうすればいいんだろう?
問題とは、達成したいゴールを直接おびやかしてくるもののことだ。たとえば、
バグが多いとか、ほかの部署に頼んだ仕事がかなり遅れているというものだ。ほか
にも、プロダクトオーナーの要求が二転三転するとか、扱いにくいコードが蓄積し
ていくのもそうだ。
そして、開発を進めるうえで問題はつきもので、放っておくと取り返しのつかな
いことになってしまう。そうならないためにスクラムチームの全員が抱えている問
題を把握しておくことが大切だ。把握さえできてしまえば、あとは問題が大きくな
る前に対処するだけだ。
問題を把握する機会として、デイリースクラムなどのスクラムイベントがある。
これによりスクラムチーム全員が問題を把握できているはずだ。けれど、みんなが
作業に追われているときなどはうまくできないだろう。また、問題を全員に伝える
ことに慣れていないスクラムチームもあるだろう。そのときは何かで補ってあげる ...