
開発を始めるときに気になることがいくつかある。たとえば、いつまでに何が終
わるのかとか、絶対に必要だと考えているものがこの人数で本当に手に入るかとい
うことなんかがそうだ。残念ながら、それを
100
%
大丈夫だと約束するのは、ス
クラムでも不可能だ。けれど、これで大丈夫そうだと思える今後の見通しを立てる
ことならできる。こういう見通しを立てないまま、スクラムだからなんとかうまく
いくだろうと思い込んで進めてしまうのは、とても危ないことなんだ。最初のリ
リースを
3
か月と予想したのに、気がつけば
1
年過ぎてもリリースできないなんて
ことも実際にある。見通しが大事なのは、スクラムかどうかにかかわらず大事なこ
とだ。
そして、その見通しを立てるためには、今後の開発についてわかる計画が必要
だ。それがあれば、本当にリリースできそうな日がいつかってことや、リリースに
向けてどこまで進んでいるかってことがわかってくるだろう。スクラムでは、プロ
ダクトバックログがこの先の計画を知るための道標になる。
プロダクトバックログは、実現したいことがすべて書かれている一覧だ。開発
チームは、ここに書かれている項目(プロダクトバックログアイテム)を実現して
いく。そこにはリリースに不可欠と思われる項目や、できれば実現してほしい程度
のものも書かれている。実現したいことを列挙しただけの一覧だけど、プロダクト
バックログを見ればさまざまなことがわかってくるんだ。最初のリリースがいつ頃
になりそうか、何をどこまで含められそうか、何が終わったのか、今どこまで進ん ...