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章 センサーと検出器:入門
プロトコル階層とセンサー
プロトコル階層とネットワーク型およびサービス型センサーとの対応を図2-1に示す。前者
は、トランスポート層以下のパケットを対象としており、後者はアプリケーション層のデータ
を対象とする。
では、なぜ全部の機能を持つセンサーができないのか?それは、ネットワークが分散した
システムであり、さらに、上位層から下位層の詳細を隠蔽するようにプロトコル階層別にモ
ジュール化されて設計されているからである。ネットワーク型センサーではイーサネットのよ
うなネットワークセグメント上のすべてのパケットが見えるが、その量が膨大なためにアプリ
ケーションの細部まで診断することは困難である。分析には各プロトコルのデータ構造や状態
遷移の細部が分析できる機能を備えている必要があるため、これをネットワーク型センサーで
行おうとすると、複雑になりすぎて実装が困難である。暗号化されたパケットも分析できない。
暗号化され
たデータが復号化されて分析できるようになるのはアプリケーション層であり、
サービス型センサーであれば分析が可能となる。また、アプリケーションを利用するための通
信はサーバとクライアントという特定の2 台のコンピュータ間の通信に着目するだけでよいの
で、サービス型センサーでは、分析の対象が大きく絞られる。また、各プロトコルの形式に従っ
て整形したデータ形式でログが記録されるので、分析が容易である。その反面、センサーが搭
載されたホストに侵入されると、ログが改ざんされた ...