
7.2
IDS
性能の改善
151
ければいけない現象に対する警告である。検知システムが攻撃者に影響を与える場合には、攻撃者
は徐々に、検知システムを回避するか、あるいはシステムを混乱させるようになる。これはアンチス
パムやベイズフィルタをごまかすための多くのツールで見られるし、内部脅威では常に見られる。警
告の選択を検討する際には、攻撃者が警告を回避できないかを考慮する。次のような方法が考えら
れる。
ゆっくりと行動する
攻撃者の活動が減少したら、警告に影響を与えることができるだろうか。影響を与える場合
には、攻撃者の目的にどのような影響を与えるだろうか。スキャン実行者が探査をゆっくり
行う場合、ネットワークのスキャンにかかる時間はどのくらいになるだろうか。ファイルダ
ウンロードでサイトをコピーする場合、サイト全体のコピーにどのくらいの時間になるだろ
うか。
高速に行動する
攻撃者が高速に行動したらシステムを混乱させられ
るだろうか。攻撃者が検知を危険にさら
す場合、できるだけ高速に行動すれば、防御側の能力以上に高速に行動できるだろうか。
攻撃を分散する
攻撃者が複数のIPアドレスから攻撃すれば、個々のアドレスからの値は閾値を下回れるだ
ろうか。
挙動を変化させる
攻撃者が疑わしい挙動と無害な挙動を交互に行い、IDSを混乱させることができだろうか。
前述のテクニックの多くは、検知システムが不均質になることを示唆している。例えば、ホストご
とに個別にアノマリ検知システムを設定しなければならないかもしれない。このアイデアを推し ...