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章
ネットワーク型センサー
ネットワーク型センサーは、それが接続されているネットワーク上を流れている生のパケットをす
べて収集する。この際、アプリケーションは介在しない。この点が3章で述べるホスト型センサーと
異なる。ネットワーク型センサーには、ルータ上に設置するNetFlowや、tcpdumpなどのスニッフィ
ングツールを用いるトラフィック収集センサーがある。
ネットワーク型センサーはネットワーク上の全パケットを取得して記録するため、データ収集に時
間がかかり、データ量も膨大なものになる。可能ならば、アプリケーションのログデータを用いたほ
うがよい。ログデータには、高レベルのイベントが記録されるため、クリーンでコンパクトだからだ。
同じイベントをネットワークトラフィックから見るには、数百万ものパケットから抽出しなければな
らない。しかもパケットは、冗長で、暗号化されていたり、そもそも読めなかったりするの
だ。さら
に、攻撃者が隠蔽のために、正当な通信に見えるが実は何もしていないようなトラフィックを発生さ
せることも容易だ。アプリケーションログ上では300 バイト程度のイベントが、パケットデータだと
数メガバイトになってしまうことも多い。この場合、解析上意味があるのは最初の10 パケットだけ
だったりするのだ。
ここまでネットワーク型センサーの欠点を述べたが、利点を見てみよう。ネットワーク型センサー
は「プロトコル独立」であり、したがって監査の盲点を特定するための最高の情報源となり得る。こ
れに対し、