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章
グラフ分析
グラフは、1つ以上のリンク(辺)で接続される1つ以上のノード(節点)からなる数学的構造であ
る。グラフを用いると、複雑になりがちな通信を効果的に表現することができる。グラフを用いる
と、ネットワークの全体的な接続関係を、パケットサイズやセッション長などの細部を抽象化して、
モデル化することができる。さらに、中心性などのグラフの属性を用いて、ネットワークの中の重要
なノードを特定することができる。また、多くの重要なプロトコル(特にSMTPとルーティング)は、
ネットワークをグラフとしてモデル化するアルゴリズムに依存している。
以下では、グラフの分析的特性に重点を置いて説明する。まずはグラフとは何かを説明し、グラ
フの主な属性(最短経路、中心性、クラスタ、クラスタ係数)を例を通じて示す。
13.1
グラフの属性:グラフとは何か
グラフとは、一連のオブジェクトとその相互関係の数学的な表現である。グラフはケーニヒスベル
グの橋を渡る問題を解決するために1736年にレオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)が考案し
たもので、それ以来、陰謀のコアとなるメンバーから英語で発音する音の頻度にいたるまであらゆる
ものをモデル化してきた。グラフは非常に強力で柔軟な表現が可能なツールで、その強力さの源は、
その非常に高い代替性にある。数学、工学、社会学の研究者は、さまざまなグラフ属性を構築もし
くは観測し、さまざまな挙動のモデル化に用いている。グラフを使う際の最初の課題は、どの属性
が必要になるか、どう ...