第Ⅱ部
ツール
第Ⅱ部ではデータ解析に使うツールを取り上げる。主にSiLKとR に焦点
を当てる。SiLK(System for Internet-Level Knowledge)は、カーネギー
メロン大学でCERTが開発したNetFlow分析ツールキットであり、高度な
フロー分析システムの迅速かつ効率的な開発を可能にする。Rは、オークラ
ンド大学で開発された統計分析パッケージで、探索的データ解析や可視化
を可能にする。
現時点では、ネットワーク分析のキラーアプリケーションはない。分析に
は多くのツールが必要で、本来の目的とは異なる使い方をすることも多い。
ここで扱うツールは、アナリストにとって基本的な機能ツールキットにな
る。これらのツールを Pythonなどの軽量スクリプト言語と組み合わせれば、
データを調査することができるし、さらには、実運用に使える製品を開発で
きるだろう。
第Ⅱ部は5 つの章に分かれている。5 章で
はSiLKスイート、6章では R、
7章では IDSを紹介する。IDSは第Ⅰ部でも簡単に説明したが、7章では
IDEツールの構築とメンテナンスについて説明する。多くの場合、アナリス
トはアドホックなIDEを作成して攻撃の特定や対応を行う。8章ではホスト
がどのようにインターネットに接続されているかを特定するツール、つまり
リバースDNSルックアップ、ルッキンググラス、tracerouteや ping などを
取り上げる。最後に、9章では特定の分析タスクに便利な他のツールを紹介
する。