
9.3
パケットの検査と参照
193
Scapyは、セッションをテストするためのデータの作成にも利用できる。例えば、ログ記録システ
ムを新たに導入したら、まずログを取りながらpcapを使ってセッションを作成する。次に、Scapyを
使ってセッションを変更して実行し、その変更がログ記録にどのような影響を与えるかを確認する。
9.3
パケットの検査と参照
この節で扱うツールはすべて、パケットの検査と分析を主に行う。Wiresharkは最も便利なパケッ
ト検査ツールと言ってよいだろう。geoipを用いるとトラフィックデータの出所を簡単に割り出すこ
とができる。
9.3.1
Wireshark
Wiresharkに多くのページを割くつもりはない。Snortやnmapと同様、Wiresharkはトラフィッ
ク分析で最もよく使われているし、ドキュメントも整っているからだ。Wiresharkはグラフィカルな
プロトコルアナライザで
、パケットの検査や統計量収集機能だけでなく、データを調査して理解可能
な情報を取り出すためのツールも備えている。
Wiresharkの強みは、パケットデータを分析するための広範なdissectorライブラリにある。
dissectorは、パケットデータの分解やセッションの再構築を行う一連のルールや手続きである。こ
の例を図9-4に示す。これは、Wiresharkが HTTPセッションの内容を抽出して表示した様子を示す。
図9-4 セッションの再構築を表すWireshark画面例