
234
11
章 ファンブルの処理
る(垂直スキャン)。垂直スキャンを補完するのが水平スキャンであり、攻撃者はネットワーク上の
すべてのホストの特定のポートにアクセスする。
経験則としては、防御者は垂直スキャンを行い、攻撃者は水平スキャンを行う。この違いは攻撃
者は隙を見つけようとしていることによる。攻撃者は悪用できる脆弱性から外れた標的には関心がな
いため、ネットワークを水平方向にスキャンする。特定の標的に関心がある攻撃者は、垂直方向に
スキャンすることもある。防御者は攻撃者が何を探し出すか予測できないので垂直方向にスキャン
する。
攻撃者が事前にネットワークの構造について何か知っていることがあればヒットリストが使える。
ヒットリストとは、脆弱であるとわかっている、もしくは可能性があるIPアドレスのリストである。
一般的なヒットリスト攻撃の例が、AaltaとDacierによる論文に書かれている。まず、攻撃者はネッ
トワークをブラインドスキャン
しSSHホストを特定する。しばらくしてからそのリストを使ってパ
スワード攻撃を開始する
*1
。
11.3
ファンブルの特定
ファンブルを特定するには、2 つの段階がある。まずは、ユーザが資源に正しくアクセスできなかっ
たことが、そのプロトコルにおいて何を意味するかを判断する。言い換えれば、アクセスの失敗がど
のように「見える」かを判断するのだ。次の段階は、失敗が恒常的か一時的か、グローバルかローカ
ルかを判断する。
11.3.1
TCP
ファンブル:ステートマシン
TCP接続の失敗を特定するに ...