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章
ボリュームと時間の分析
本章では、時間経過に伴うトラフィックの「量」を比較することで特定できる現象を検討する。「量」
はバイト数やパケット数の場合もあれば、ファイルを転送しているIP アドレスの数などの場合もあ
る。観測したトラフィックによって、トラフィックデータからさまざまな現象が推測できる。特に以
下のような現象がある。
ビーコニング
誰かがホストに一定間隔でアクセスしている場合、攻撃の兆候である可能性がある。
ファイル抽出
大量のダウンロードは、誰かが内部データを盗んでいることを意味する。
DoS(DenialofService:サービス拒否)
サーバがサービスを提供するのを妨げる。
トラフィック量データにはノイズが多く含まれる。時間経過に伴うバイト数などの直接数えられる
ほとんどの観測可能データは大きく変化し、イベントの量とその重要性には実質的な関係はない。言
い換えると、バイト数とイベントの重要
性の間には有意な関係はほとんどない。本章はスクリプトや
可視化によって普通ではない挙動を検出する方法を示す。しかし、危険とみなすべき挙動を判断す
るには、ある程度、人間の目による観測や判断が必要である。
12.1
就業時間のネットワークトラフィック量に対する影響
企業ネットワーク上のトラフィックの大半は、その企業で働いている従業員から発生するので、ト
ラフィックの変動は就業時間にほぼ一致する。トラフィックは夜に底をつき、8時頃から上昇し、13
時頃に最大になり、18時頃から減少する。
労働時間が