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章
アプリケーション識別
以前は、ネットワークトラフィックによってアプリケーションを識別するのは非常に簡単だった。
ポート番号を調べればだいたいわかったし、それでわからなくても、ヘッダパケットをいくつか見れ
ば識別情報が得られた。しかし、このような識別情報は、この10 年間でかなりわかりにくくなって
しまった。これは、ユーザがある種類のトラフィック(BitTorrent!)を隠そうとしたことと、プライ
バシー擁護派が暗号化の強化を強く求めたためである。
それでも、ペイロードに依存しないトラフィック識別の方法がある。ほとんどのプロトコルは明確
に定義されたシーケンスを持ち、プロトコル特有の予測可能な挙動を示すので、ペイロードを調べな
くてもよいのだ。セッションの通信先のホストとパケットサイズを調べれば、驚くほど多くの情報が
得られる。
本章は大きく2 つに分かれる。前半ではプロトコルを識別する手法に焦点を当てる
。最も自明な方
法から始め、挙動分析などのより複雑な手法に移っていく。後半ではアプリケーションバナーの内容
を取り上げ、分析のための挙動情報やペイロード情報を探す方法を紹介する。
14.1
アプリケーション識別のメカニズム
コンピューティング環境が完全で安全ならば、各サーバで設定ファイルを調べるだけで、サーバ
が許可しているすべてのトラフィックがわかるはずだ。残念ながら、トラフィックの開始を隠すさま
ざまな方法があるため、この簡単な手法はうまくいかない。
システム上に、ユーザが起動したあなたの