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章
ファンブルの処理
これまでデータの収集と分析のための手法を説明してきた。いよいよ、これまで見てきた手法と攻
撃者の挙動とを結び付けよう。
7章で述べた異常検知とシグネチャ検知の区別を思い出してほしい。本書の焦点は異常を検出して
対応するための実行可能なメカニズムを見つけることにある。メカニズムを見つけるには一般的な攻
撃者の挙動を知らなければならない。本章のトピックであるファンブル(fumbling)は、そういった
挙動の一例である。
ファンブルとは、何らかの参照を用いた、標的への系統だった接続試行ミスのプロセスを意味す
る。参照はIPアドレス、URL、メールアドレスなどだ。ファンブルが疑わしいのは、正規のユーザ
なら必要な参照が与えられているはずだからだ。新しい会社に入社すると、まずメールサーバの名
前を教えてくれる。推測する必要はない。
攻撃者はその情報にアクセスできない。したがって、攻撃者はシステ
ムからその情報を推測する
か、盗むか、探し回るかしなければならない。それゆえ接続試行に失敗する。多くの場合、この失
敗は大量で系統立っている。このような失敗を特定し、無害な失敗と区別することが分析における
重要な第一歩である。
本章では、攻撃者に侵害された正常なユーザの挙動のモデルを見ていく。本章では、メール、ネッ
トワークトラフィック、ソーシャルネットワーク分析による情報などの前の章のさまざまな結果をま
とめる。
11.1
攻撃モデル
攻撃者の挙動について話す前にまず用語の説明が必要である。ハッキン ...