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非機能要件定義とシステム設計
続いて、非機能要件とシステム設計の話に移ります。まずは非機能要件か
ら説明しましょう。
非機能要件とは
ユースケースや概念モデルで行う機能要件定義に対して、非機能要件を定
義することを非機能要件定義と呼びます。システムの利用者にとって、機能
要件を実現するのがシステムを利用する目的です。非機能要件とは、システ
ム利用者が機能を利用する時に補助的に必要なシステムの品質や性能のこと
です。それらを明文化するために、サービスレベルアグリーメント(SLA)
として契約を締結したり、サービスレベルオブジェクティブ(SLO)として目
標設定します。さらに、多くの企業では事業継続計画(Business Continuity
Plan)を策定して、災害や大規模なシステム障害が発生した非常時でも事
業を継続できるように対策を用意しています。非常時でも事業継続できるよ
うに運用設計を考慮した非機能要件を定義します。
非機能要件は、機能要件に比べて軽視されがちです。機能要件に漏れがあ
り、なおかつ漏れた機能が重要なものであれば、業務の遂行ができなくなり
ます。非機能要件定義で扱う内容は、システムへの負荷が高くなったり、シ
ステムを長時間運用してはじめて発見されるような問題です。そのため軽視
されてしまうのです。しかし、非機能要件で定義される内容は、システム全
体に影響するので、いざ問題が発生すると、復旧に多くの時間がかかる可能
性があります。非機能要件定義の内容は ...