3章転職にあたって考えるべきこと
私の場合、1つの会社に留まる期間は、これまではどこでもだいたい3年だった。これはほぼ、1つの製品を開発して世に送り出し、その製品が完全に安定して動くようになるまでの期間と一致している。多くの場合、1年に1リリースくらいなので、3回のリリースが完了するまでの期間ということになる。その期間が経過すると、私のその会社での仕事は終わるのだ。
こんなふうに書くと、あらかじめそういう計画で動いていると思われるかもしれない。どこに就職する時も3年経ったら転職すると決めているかのようだ。しかし、そうではない。また、そもそも「3年」というのに何か根拠があるわけではない。科学のように法則があるということもない。ただ、これまで結果的にそうなってきたというだけのことだ。これはいわば「歴史的な観測」である。履歴書を見ればすぐにわかることだ。私は自分でも意識しないうちに転職に向けて動き出していることがある。
動き出すきっかけは、いつも小さなことだ。
メールに返事をするか?
リクルーターから転職を勧めるメールが届いて返信をする場合、私はいつもほぼ同じ文面にしている。こういう感じだ。
[相手の名前]様
メールありがとうございます。ただ、私は今のところ転職を考えてはいません。ご提示いただいた転職先は魅力的ではありますが、適切な紹介者の心当たりもありません。
どなたか良い方が見つかりますよう願っております。
マイケル・ロップ
「そもそもなぜ返信をするのか」と疑問に思う読者もいるだろう。私が返信をするのは、それが礼儀だからというのもあるし、何より効率的だからだ。返信をすれば、私が確かにメールを受け取ったことを知ってもらえる。メールが届いたことがわかれば次の動きができるだろう。そして、私にとっては、これ以上やり取りをする気がないことを知ってもらえることが重要だ。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access