15章驚きへの反応
今朝、ローラーホッケーの試合中に乱闘が起きた。アナハイム対フィラデルフィア。アナハイムの選手の激しい当たりに、フィラデルフィアの選手は怒り、相手の胸に強烈な肘打ちを食らわせたのだ。アナハイムの選手は仕返しに、相手をゴールの方へ強く押した。フィラデルフィアの選手はつまずき、転倒した。その後は罵り合いと押し合いが続いた。一応、収まるまでには5分間を要した。
このホッケーリンクは、最初のインターネットバブルの名残のようなものである。Netscapeが建て、1998年以来、毎週土曜日に試合が開催されている。そこに集まる人たちはほとんどが知り合い同士で、試合はいつも穏やかなものである。力と力というより技と技の戦いということが多い。なので、乱闘というのは珍しい。1年に1度あるかどうかという出来事だ。
この場合は初めに手を出したフィラデルフィアの選手が悪いのだろう。その選手がベンチに下がってから誰かが「一体どうしたと言うんだ」と尋ねた。すると、「アナハイムの奴がすごい勢いでぶつかってきたんで、身を守ろうとして反射的に手が出たみたいだ」という答えが返ってきた。
咄嗟の反応
突然だが、最近、何かにひどく驚いたことはあるだろうか。原因は良いことでも悪いことでも何でもいい。これは本当に驚いたということを思い出して欲しい。思い出せただろうか。それでは、その時、自分が最初に何を考えたかを思い出してもらいたい。最終的にどう対処したか、ということではない。驚きに対して咄嗟にどう反応したかということである。
本当に驚いた時の咄嗟の反応、よく考えてみると、自分の反応はだいたいいつも同じ、という人が多いのではないだろうか。おそらくそのはずだと思う。
たとえば、先に触れたホッケーの選手は、驚いた時に咄嗟に身を守る動作をした。自分の身を守る。それは、ごく自然の反応と言える。ただ、ここで重要なのは、敵の攻撃を敏感に察知した選手の反応そのものではない。それを他の人たちがどう解釈するかである。「アナハイムの選手には特に落ち度はないのに、フィラデルフィアの選手が不当に攻撃を加えた」。その場にいた全員がそう思った。「なんて酷いことをするんだ」と、肘打ちをした選手に対して感じたのだ。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access