18章人狼と戦う
下手をすると食われてしまう。ジェーンはきっと人狼(狼人間)だ。皆を順に食ってやろうと隙を狙っている。罪の意識があるからなのか、彼女はどうも落ち着かない様子だ。でもそれは彼女だけではない。この部屋には、人狼を探している人と、次の獲物を探している人狼しかいない。
これは「人狼(Werewolf)」というゲームの話である。実に恐ろしいゲームである。おかしなことに、こんなに恐ろしいにもかかわらず、私は毎日、お金を払ってプレーをしている。
ゲームのルール
「人狼」はパーティーゲームである。考案者の言葉によれば「非難と、ウソ、騙し、疑心暗鬼、そして集団ヒステリーのゲーム」ということになる。このゲーム自体はもちろん遊びだが、システム開発の仕事に応用できるような要素が多く含まれている。
ゲームはまず、司会者がプレーヤーにカードを配るところから始まる。このカードは、村人、予言者、人狼といったプレーヤーの「配役」を決めるものである。カードが配られたら、各プレーヤーは、自分の役柄を皆に知らせる。その際には、皆、同じように「こんにちは。私の名前は○○です。私は村人です」というように言う。
だが、全員が本当のことを言っているとは限らない。必ず何人かは「人狼」が含まれているはずであるが、自ら人狼と名乗らない可能性がある。村人たちは、自分たちが食われてしまう前に人狼を殺したいと考えるからだ。
司会者が、「夜になりました」と宣言すると、プレーヤーは全員、目を閉じて眠る。人狼は牛とゾンビを恐れるので、プレーヤーは全員、ゾンビまたは牛のような声を出す。
司会者は、その間、人狼に目を覚ますよう指示する。目を覚ました人狼は、どの村人を殺すかを選ぶ。その様子は、目を閉じて牛やゾンビの声を出している村人にはわからない。人狼は静かに犠牲者を選ぶと、再び眠ってしまう。司会者は次に、予言者に目を覚ますよう指示する。目を覚ました予言者は、プレーヤーの中から1人を選んで指差す。司会者は、指差された人が人狼かどうかを、親指を上に向けたり下に向けたりして知らせる(上に向ければ人狼、下に向ければ人狼でないことを示す)。その後は、全員が再び眠る。やがて司会者は、朝が来たので目覚めるよう皆に言い、人狼に選ばれたプレーヤーが食われて死んだことを知らせる。 ...
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