January 2026
Beginner to intermediate
392 pages
4h 6m
Japanese
私には、郊外に住んでいる義兄がいる。その兄が、どうしても木を5本、切らなくてはならなくなった。さほどの大木というわけではない。高さ4、5メートル、幹の直径が15センチといったところなので大したことはない。
私は、カリフォルニア州北部のセコイアの森の縁に住んでいる。森には、セコイアの大木の他、頑丈なオークや、美しいメープル、かわいらしいマドロナ、雑草のようにも見える月桂樹などもある。森に暮らすのは楽しいものだが、その楽しみの裏には代償もある。木は枯れることもあれば、倒れてしまうこともある。ある程度の大きさの森であれば、そんなことは絶えず起きている。
森での暮らしにはチェーンソーがいる。私には3台必要だ。1つは、細かい仕事に使うチェーンソー(図29-1)、私は「ジュニア」と名づけた。軽くて、はしごにのって使うのにも適している。
図29-1 ジュニア
もう1つは、最も使用頻度の高い中型のチェーンソー。「マーティ」と名づけた(図29-2)。たいていのことはこれで間に合う。郊外で使うには最適だろう。
図29-2 マーティ
もう1つはロケットのような巨木に使うチェーンソー(図29-3)。そのまま「ロケット」と名づけた。
図29-3 ロケット
チェーンソーを使ったことのある人は少なくても、普通の手のこぎりを使ったことのある人は多いだろう。のこぎりを引くというのは、実に骨の折れる、体力を使う作業だ。はじめの3分くらいは楽しいが、徐々に不安になってくる。「本当に前に進んでいるのか」と思い始めるのだ。義兄は、5本の木を自分で切ろうとした。しかも、手のこぎりで。だが、3分かかって切れたのは、枝1本だけだった。 ...
Read now
Unlock full access