36章意思決定は焦らずに
あなたの意思決定の質は、リーダーシップの「通貨」となる。
リーダーになりたての頃はまだ楽だ。影響もあまり大きくない。周りの人たちもあなたがまだリーダーになったばかりだと理解しているので、あなたが目の前で何か意思決定をしようとすれば有益な助言をしようと待ち構えている。あまりにも難しく、リスクのある、周囲への影響も大きいであろう意思決定をしようとした場合には、おそらくあなたより上の人間が「私に任せなさい」と言ってくるだろう。
どうすればいいかわからなかったあなたは助かったと思い、感謝するはずだ。
だが時が経つにつれ困難さは増す。他への影響も大きくなる。意思決定をする際にも、周囲はあなたを無表情で見つめるようになる。助けたくないわけではないが、何もわからないので助けようがないのだ。あなたは他の人がわからないことに関して決断を下さねばならない。ただ、あなたと同様、その決断が重要であり、しかも決断を下すのがあなたでなくてはならないことだけは皆が知っている。上司は助けようと申し出てくれるかもしれないが、実際に助けてくれるまでには時間がかかる。上司もその決断の重要性は理解しており、何も調べずにうかつなことはできないからだ。
やがて、これはどうしようもないのでは、という状況に直面する。その時には他への影響はとてつもなく大きくなっている。信頼していた人々もまったく助けてはくれず、ただ心配そうな顔をして通り過ぎるだけだ。皆、難しい決断を迫られたあなたに同情はしているが、同時にそれが自分ではなくてよかったと安堵しているのだ。直感ではまったくどうしていいかわからない。さらに良くないのは、問題を分解して、どう決断すべきかを考えようにも、どこから手をつけていいかさえわからないことだ。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access