37章ともかく決断する
前章の通りにしても、まだ意思決定ができない、そんなこともあるだろう。メリットとデメリットのリストを作って何度も繰り返し検討もした。知識と情報を持った人たちと長時間かけて話し合った(https://oreil.ly/WJ8-4)。それでもまだ決断ができない、そういうこともある。
この章では、そういう人たちにいくつか助言をしたいと思う。
まず言えるのは、どうしても決断ができない場合、それは何か重要なことを忘れていると無意識に感じているせいではないか、ということだ。必要なはずの情報が欠けているという自覚が無意識のうちに決断を止めているのかもしれない。
それに気づいて、あれこれ調べ、人と話をしたりしても、やはり何が足りないのかわからないかもしれない。良くないのは、何か足りないことがあると気づいた時に、それを拠り所にしてしまうことだ。
典型的な失敗する人のマインドセットである。決断しないことへの都合のいい言い訳だ。頭の中で「何かが足りない」というささやきが聞こえる限り、決断を引き伸ばすことができる。
ともかく決断を
これまで難しい決断を数多く下してきた経験から、難しい意思決定にはまったく種類の異なる2つのことが付随するものだと思っている。決断の前の激しい議論と、決断後の大きな安堵感だ。
大きな安堵感は、自分の進歩の実感でもあるだろう。何日か、場合によっては何週間か慎重に検討をして、ようやく前に進めたのだ。そして喜ばしい安堵を感じている。もう自分を疑った状態で時を過ごさずに済む。
就職を決めた時のことを覚えているだろうか。新しい車を買った時のことは? どちらも大きな決断を下した時だ。その時の気分はどうだったか。肩の荷が下りたのではないか。「よし、これで先に進めたぞ」という気持ちがあったのではないだろうか。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access