
19
1
章
全体像
「アジャイル大好き。
1
〜
2
週間でもっと良いソフトウェアができてくるー。でも、
全体像がなくなったような気がする」。
アジャイルチームのメンバーからこうした話を聞くたびに
10
セント玉をもらって
いったら、
1
枚、
2
枚、さんまーい!
̶̶
すごい量になるだろう。つまりこの種の話
はとても多い。あなた自身も言ったことがあるかもしれない。でも、大丈夫。アジャ
イルプロセスとストーリー駆動アプローチを使ったからと言って、全体像をあきらめ
る必要はない。製品全体についての健全な議論をしながら、数週間ごとに新しい結果
を生み出すことは可能だ。
読者は、辛抱しながら「まず最初に読んでください」の章を読んだはずなので、ス
トーリーについてのごちゃごちゃした話を飛ばして、ストーリーマッピングがアジャ
イル開発最大の問題のひとつをどのように解決していくかの話にすぐ入れる。すでに
アジャイルプロジェクトでストーリーを書くことに慣れている読者なら、この章を読
むだけで十分プロジェクトを始められるかもしれない。
1.1
「ア」で始まる言葉
本書を読んでいる読者は、ストーリーマッピングが、アジャイルプロセスでストー
リーを使うときのユーザーストーリーの扱い方のことだとご存知だろう。アジャイル
開発を扱っている他のすべての本が「アジャイルソフトウェア開発宣言」を引用する
のは、ちょうどこの辺りだ。この宣言は、
2001
年に当時一般的だった非生産的な製
作プロセスに苛立っていた
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人が書いたものである。彼らがこれを書いてくれたの
はうれしいことだ。そして、多くの人々が、彼らの仕事のインパクトを感じ取ったの ...