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1.2 書くのではなくストーリーを語る
ミングを作り、ストーリーのアイデアを初めて文章にした人物)を雇った。今は回想
シーンとして話しているが、大切なのは、このストーリーというアイデアが古いもの
だということだ。あなたがストーリーを使い始めたばかりだとすると、
10
年ちょっ
と前ならアーリーアダプターと言ってもらえたのに残念なところだ。エクストリーム
プログラミングを開拓したケントたちは、要件を満たすために、それまで行われてき
たあらゆる方法が機能していないことをよく知っていた。ケントのアイデアは、みん
なで集まってそれぞれのストーリーを話すというシンプルなものだった。話すことに
より共通理解を築き、より良いソリューションにたどり着けるはずだという発想だ。
1.2
書くのではなくストーリーを語る
ストーリーという言葉を初めて聞いたとき、正直なところ私はイラッとした。人々
が望んでいる大切なことをストーリーなどと呼んで矮小化するのは間違っていると
思ったのである。しかし、共通理解について話したときにも言った通り、私はものを
学ぶのに時間のかかる人間だ。ストーリーという言葉が使われている理由がすぐに理
解できなかっただけだった。
ストーリーがストーリーと呼ばれているのは、
何を書くべきかではなく、
それをどのように使うべきかだからだ。
ストーリーがなぜストーリーなのかを本当に理解する前でも、私はポストイットや
インデックスカードにたくさんのストーリー(一文または短いタイトル)を書き出す
ことの有用性を理解していた。実際やってみると、ポストイットやカードを動かした ...