
66
3 章 より早く学ぶためのプラン
エリックに話を戻そう。彼は、顧客やユーザーがその製品が使えればすばらしいだ
ろうと想像できることはわかっていて、それが彼の確信を深めている。しかし、本当
の証明は、それらの人々が、実際に毎日それを使うことを選んだときに得られる。彼
が求めている本当の成果は製品を使ってもらうことであり、彼の会社が喉から手が出
るほど欲しがっている利益を手にできるのは、その成果が得られたときだけだ。
3.5
学びのために作る
いよいよエリックが本当に賢いところを示す場面がやってきた。
エリックと彼のチームは、実際にソフトウェアの構築に取りかかった。しかし、彼
らの最初の目標は、
MVP
を作ることだった。そして、出来上がったものは最小限以
下のものだった。潜在ユーザーが意味のあることができそうな、最小限のものである。
これは、それほど多くの人々をあっと言わせられる製品ではないし、貧弱すぎてダメ
だと思われるかもしれない程度のものだ。マーケティングや営業の人々に売り込んで
もらおうとする製品では決してない。実際に、この製品を見てもらいたいのは、いず
れこの製品を使うようになるかもしれない人々、掛け値なしに自分の問題を解決して
くれる製品を見つけたいと思っている人々だけだ。
エリックには、ちょうどそれに該当する少数の人々がいた。それは、問題について
学び、問題の正しさをチェックしていた初期のころに協力してもらっていた顧客と
ユーザーたちである。彼らは開発パートナーとなり、初期のプロトタイプにフィード