
1.3 マイクロインタラクションの構造
21
この 4つのパート
−
マイクロインタラクションを開始させるトリガー、マイ
クロインタラクションの動作を定義するルール、そのルールをユーザーに明示す
るフィードバック、そのマイクロインタラクションのメタルール
※1
であるループ
とモード
−
は、マイクロインタラクションをデザインしたり分析したりする際
の手段ともなります。
1.3.1 トリガー
ではまず「トリガー」から説明しましょう。どのマイクロインタラクションもト
リガーで始まります。例として、この章の冒頭で紹介した「iPhone事件」を考えて
みましょう。iPhoneのスイッチを切り替えて消音モードにするというのは手動ト
リガーです。つまりユーザーは、このマイクロインタラクションを開始させるた
めには「スイッチを切り替える」という動作をしなければなりません。
マイクロインタラクションの多くは、このようにまずユーザーが何をいつ、ど
れくらいの頻度でやりたいと思っているかを理解することから始まります。ユー
ザーの希望を理解することで、トリガーのシグニファイア
※2
やアクセシビリティ、
そして継続時間が決まります。前述の「iPhoneのスイッチを切り替えて消音モー
ドにする」というのは、ユーザーが日常的に、かつまた手早くやりたいと望む、ご
くありふれた操作です。そのためサウンドのオン・オフ切り替えのトリガーは常
時使用可能であり、どのアプリが起動されていても使えます。このトリガーは