1.3 マイクロインタラクションの構造
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たとえばiPhoneの「消音」の場合、フィードバックはふたつあります。サウンド
をオンにしたりオフにしたりした瞬間に画面に少しの間だけ表示される「オーバー
レイ」と、側面に付いている消音スイッチをスライドしたときに現れる小さなオレ
ンジ色の長方形です。これに対してユーザーへのフィードバックがないのは(そ
してあの晩、X氏の災いの元となったのは)「マナーモードでもアラームは消音に
ならない」というルールです。マナーモードになっていることを画面上で示すもの
は、画面に2、3秒間現れたあと消えてしまうオーバーレイしかありません。こう
した決定は、デザインの視点から下されたものです。
製品の個性を表現する上でトリガーは重要な役割を果たしますが、さらに重要
なのがフィードバックです。フィードバックは、製品全体の形態と並んで、製品
の個性を決定づける要素だと言っても過言ではないのです。
フィードバックは画像とサウンドとバイブレーションだけではありません。ア
ニメーションもフィードバックに含まれます。マイクロインタラクションをどう
表現するか、どう表示してどう消すか、何をどの程度の速度で動かすか、動かす
方向は問題になるのか、といったことを決めるわけです。
フィードバックそのものにもルールがある場合があります。どのようなときに
表示するか、色をどう変えるか、タブレットの場合、ユーザーがタブレットを横
向きにしたら画面がどう回転するようにするか、といった決まりです。こうした
ルールは、ユーザー設定で手動で調整できるようにするなど、その定義自体をマ
イクロインタラクションにしてもよいでしょう。
フィードバックについては4章で詳しく解説します。 ...