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4 章 フィードバック
ですし、語調を変えるなどすればニュアンスを出しやすいという長所があります
が、声の調子でメッセージを正確に伝えるよう注意を払わなければなりません。
人間が録音した場合の短所はメッセージを変えるたびに録音し直さなければなら
ないことです。
動的なメッセージの場合(たとえば曲がり角の指示など)、通りの名称を残らず
録音するなど不可能なので、音声合成が唯一の選択肢となるでしょう。近年改良
が進んでいますが、それでもまだ非人間的な印象があります。嫌悪感をあらわに
する人もいるので注意が必要です。
4.3.3 ハプティクス
ハプティクス(haptics)とは触覚を通じて情報を伝達する技術のことです。通
常はごく小さなモーターを用いてユーザーが感知できる振動を発生させフィード
バックとして使いますが、振動のしかたによっては表面の質感を表現することも
できます。何十年も前から使われてきた視覚や聴覚によるフィードバックと比べ
ると歴史は浅く、ポケベルや携帯電話の普及とともに一般的になってきました。
機器をテーブルなどに置いておくと硬い表面の上で振動して音を立てることも
ありますが、通常は皮膚を通して「感じる」ものです。椅子などに埋め込んで、映
画やゲームなどの臨場感を高めることも可能ですが、ユーザーが手で持ったり体
に付けたりして接触する機器に利用するのが最適でしょう。振動にもっとも敏感
なのは顔あるいは手(特に指先)で、脚と胴体ははるかに鈍感になります。
視覚や聴覚と比べると触覚(皮膚感覚)の感度は劣ります。感度を制限している
のは皮膚そのものではなく脳です(皮膚の面積は広く、触覚の感度は部位によっ
て異なります)。皮膚の感覚を伝える機械受容器には4種類の繊維があ ...