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2 章 トリガー
図2-1 メトロカード自動販売機の待ち受け画面。右上のボタンだけでなく、画面全体がトリ
ガーとなっている(画像提供 アンテナデザイン)
デザインチームはどうしたらユーザーの注意をトリガーに引きつけられるか
頭を絞りました。右上に[Start]ボタンが表示されるだけでなく、画面に大きく
「Touch」と「Start」がそれぞれ 2回表示されます。手は[Start]ボタンに向かって動
くアニメーションになっています。しかし、肝心なのは画面全体がトリガーになっ
ているということです。画面のどこに触れても販売機は反応して対話を開始しま
す。[Start]ボタンは単なる目印
−
見せかけのシグニファイア
−
で、開始する
にはこの画面にタッチするのだと知らせるためのものです。トリガーはボタンの
ように見えますが、実際には画面全体なのです。困難な問題に対する非常にすぐ
れた解決策で、10年以上たった今でもまだ使われています。
2.1 手動トリガー
マイクロインタラクションはいつ始まるのでしょうか。多くの場合、ユーザー
が機器のスイッチを入れたり、アプリを起動したりするときにトリガーに出会い、
そこからマイクロインタラクションが始まります。物理的な実体をもったスイッ
チ(デジタルのコントロールの場合はそれに相当するもの)が、ユーザーの出会う
トリガーです。