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■ POP の認証時の盗み見を防ぐ
メールの受信には、POP や IMAP というプロトコルが使われていることを
解説しました。POP は、メールサーバーからメールを受信し、利用者のパソ
コンやスマートフォンで閲覧します。
第 2 章では POP サーバーとの Telnet によるやり取りを解説しましたが、
このときに ID とパスワードを入力しました。標準の POP では、この ID とパ
スワードが平文で送信されます。つまり、悪意のある第三者がその中身を盗み
見ることができてしまいます。
このログイン時の問題を軽減するために、APOP(Authenticated Post
Office Protocol)という手順が追加されました。APOP は、POP の通信にお
けるパスワードのやり取りにおいて、パスワードをハッシュ化した値(ハッ
シュ値)を送信することで、メールサーバーとメールソフトの間の通信におい
てパスワードを平文で送信しないようにします。
ハッシュ化とは、データを不規則な文字列に変換する手法のことで、2-6 節
で解説した SMTP AUTH でも使われていました。何らかのデータが与えられ
たとき、そのデータに特定の計算を実施し、不規則な文字列を生成します。こ
のとき、同じデータからは常に同じ値が生成されますが、逆に戻すことは難し
いような計算を使います【図 6-5】。
図 6-4
メールそのものの暗号化
受信時に復号送信時に暗号化 ...