
6
−
2
—
本文の暗号化
■ PGP で暗号化する
S/MIME はメール本文の暗号化や署名を実現するために有効な方法です。
しかし、S/MIME を使うには、認証局からデジタル証明書を取得し、それを
メールソフトに設定する必要がありました。
一般的なメールのやり取りでは、双方がメールを送信するため、その内容を
保護するためには双方がデジタル証明書を取得する必要があります。ただし、
証明書の取得には費用がかかりますし、インストールの作業は一般の利用者に
とって複雑です。もちろん、メールマガジンのように一方向で配信するのであ
れば、送信する側が証明書を取得すれば十分ですが、受信者が S/MIME の考
え方を理解できるかは別の問題です。
また、すべてのメールソフトが S/MIME に対応しているわけではないため、
一部の利用者同士でのやり取りにしか使用できません。このため、普及率はそ
れほど高くありません。
これらの課題に対し、S/MIMEよりも歴史があるPGP(Pretty Good
Privacy)というプロトコルを使用する方法もあります。PGP は公開鍵暗号を
使用していますが、認証局に依存しないことが特徴です。
よく「友だちの友だちは友だち」と呼ばれることがありますが、PGP も信
頼できる相手をたどるという信頼の網
※5
(WoT; Web of trust)によって偽
の利用者を見抜けるようにしています。この PGP の仕様を標準化したものが
OpenPGP で、多くのメールソフトがプラグインなどで対応しています(た ...