
1.5
通時的解釈
■
5
p(
B
1
|
V
)
=
(1/2) (3/4)
5/8
が得られるので、結果は
3/5
となる。バニラクッキーは、ボウル
1
から取られる可能性
が高いので、ボウル
1
を選んだという仮説を裏付ける証拠となる。
この例は、ベイズの定理の使い方の一例をうまく示している。つまり、
p(
B
|
A
)
から
p(
A
|
B
)
を得る戦略を与えている。この戦略は、クッキー問題のように、ベイズの定理
の左辺を計算するよりも、右辺を計算するほうが容易な場合に、有用な戦略である。
1.5
通時的解釈
*
1
ベイズの定理には別の考え方もある。仮説
H
の確率を、データ
D
の内容を使って改
訂していく方法である。
ベイズの定理に対するこの考え方は、通時的解釈(
diachroic interpretation
)と呼ば
れる。「通時的」は、時間経過とともに起こる事柄を示すが、この場合には、仮説の確
率が、新しいデータを得て時間とともに変化することを表す。
H
と
D
を使って、ベイズの定理を書き直すと次のようになる。
p(
H
|
D
)
=
p(
H
) p(
D
|
H
)
p(
D
)
この解釈では、各項は次のような名称が与えられる。
●
p(
H
)
は、データを見る前の仮説の確率を表し、事前確率(
prior probability
)また
は、
prior
と呼ばれる。
●
p(
H
|
D
)
は、求めたい、データを見た後の仮説の確率で、事後確率(
posterior
probability
)または
posterior
と呼ばれる。
●
p(
D
|
H
)
は、仮説の下でのデータの確率で、尤度(
like ...