
8
■
1
章
ベイズの定理
M&M'S
は、
1994
年の袋から確率
20%
で取り出し、緑は
1996
年の袋から確率
20%
で取
り出している。選択が独立なので、積で結合確率が得られる。
第
3
列は、前の
2
つを掛け合わせたものである。この列の総和、
270
が正規化定数と
なる。最終列が、事後確率で、第
3
列の値を正規化定数で割ればよい。
簡単だろう。
細かいところで悩んだ読者もいるだろう。
p(
D
|
H
)
を、確率ではなく
%
で書いたの
で、
1
万倍したことになる。しかし、正規化定数で割ったので、相殺されて結果には影
響していない。
仮説集合が、相互排他で全体網羅なら、尤度にいくら掛けても、列全体に同じ数を
掛けている限りは問題ない。
1.7
モンティ・ホール問題
モンティ・ホール(
Monty Hall
)問題は、確率の歴史の中でも、最も話題にのぼる問
題だろう。シナリオは単純だが、正答があまりに直感に反するものだから、受け入れら
れない人が多い。頭のよい人の多くが、公
衆の場でも、間違った答えをするだけでは
なく、間違った議論を、激しく展開するので面食らうのである。
モンティ・ホールは、アメリカのゲーム・ショー番組「
Let
’
s Make a Deal
」の司会者だっ
た。モンティ・ホール問題は、この番組でいつも出題されるクイズの
1
つに基づいてい
る。概要を説明しよう。
●
モンティが
3
つの扉を示して、「扉の後ろに賞品があります」と告げる。
1
つが車
で、残りの
2
つはピーナッツ・バターとか付け爪など車ほど価値のないものであ
る。賞品はランダムに配置 ...