
26
■
3
章
推定
例えば、
60
番の機関車の他に
30
番と
90
番の機関車を目撃したとする。分布は次のよう
に更新される。
for data in [60, 30, 90]:
suite.Update(data)
このデータだと、事後確率の平均は次のようになる。
上限 事後確率の平均
500 152
1000 164
2000 171
つまり、差が小さくなる。
3.4
別の事前確率
データがこれ以上得られないとすると、もう
1
つの選択肢は、背景情報をさらに多く
集めて事前確率を改善することだろう。
1,000
両の機関車を所有する鉄道会社が、
1
両
しか機関車を所有しない会社と同じようだと仮定するのは、おそらく妥当とは言えない
だろう。
少々骨を折れば、観察した地域で機関車を運行する会社のリストを入手できるだろ
う。あるいは、鉄道輸送の専門家に聞いて、鉄道会社の典型的な規模についての情報
を集めることができるだろう。
しかし、鉄道ビジネスの詳細が得られなくても、もう少し正確な推測をすることが可
能である。ほとんどの分野において、多数の零細企業があり、中規模の会社数はそれ
より少なく、非常に大きな企業は
1
つか
2
つである。実際、企業規模は、
Robert Axtell
がサイエンス誌で報じたように(
http://www.sciencemag.org/content/293/5536/1818.
full.pdf
参照)
*
1
べき乗則に従う。
べき乗則からは、もし所有する機関車が
10
両未満の会社が
1000
社あるなら、
100
両
の会社が
100