
170
■
13
章
シミュレーション
13.8
議論
さて、この章ではベイズ定理も、ベイズ更新をカプセル化した
Suite
クラスも使わな
いで終わった。何があったのか。
ベイズ定理を考える
1
つの方法は、条件付き確率の逆を求めるアルゴリズムである。
p(
B
|
A
)
が与えられ、
p(
A
)
と
p(
B
)
を知っているならば、
p(
A
|
B
)
が計算できる。もちろ
ん、このアルゴリズムは、何らかの理由で、
p(
B
|
A
)
のほうが
p(
A
|
B
)
より計算しやす
いのでないと役に立たない。
この例の場合がそうである。シミュレーションを走らせて、年齢を条件としたサ
イズの分布、
p(
size
|
age
)
を推定できた。しかし、サイズを条件とした年齢の分布、
p(
age
|
size
)
を得るのはもっと難しい。したがって、これはベイズ定理を使う理想的な
機会に見える。
私 が そ うしな か った 理 由 は、計 算 効 率 に ある。与 えられ た 年 齢 に つ い て、
p(
size
|
age
)
を推定するには、たくさんシミュレーションを実行しなければならない。
その上、多くのサイズについ
て、
p(
age
|
size
)
を計算する羽目になる。実際、結局は、
サイズと年齢のジョイント分布全体、
p(
size
,
age
)
を計算することになる。
そして、ジョイント分布を計算したなら、ベイズ定理は必要なくて、
ConditionalCdf
で示したように、ジョイント分布の切片を取り出して
p(
age
|
size
)
を抽出できる。
したがって、ベイズを使わずに済ましたのだが、その精神は私た ...