
3.9
練習問題
■
31
3.8
議論
ベイズ統計において、事前確率を選ぶ
2
つの方式がある。問題に対する背景情報を
最もよく表すものを選ぶべきだという主張もある。この場合には、事前確率は情報的に
十分(
informative
)と呼ばれる。この情報的事前確率を使う場合、人によっては、異な
る背景情報(あるいは、異なる解釈)を使うという問題点がある。したがって、情報的
事前確率は、しばしば主観的とされる。
もう
1
つは、非情報的事前確率(
uninformative prior
)と呼ばれるもので、できる限り
制約を課さず、データそのものに語らせようとする方式である。場合によっては、推定
量に対する最小事前確率情報のように、望ましい特性を備えた特別な事前確率を特定
することができる。
非情報的事前確率は、より客観的な印象を与えるので好ましく感じられる。しかし、
私は、一般に、情報的事前確率を使う方に賛成だ。なぜか。第一に
、ベイズ分析は常
にモデル化の決定に基づいている。事前確率の選択は、そのモデル化の決定
の
1
つで
あるが、これが唯一の決定というわけでもなければ、最も主観的な決定というわけでも
ない。したがって、非情報的事前確率がより客観的だとしても、全体の分析そのものは、
主観的なままだ。
さらに、ほとんどの実際の問題において、次のどちらかになる。すなわち、たくさん
のデータがあるか、あまりデータがないかのどちらかだ。たくさんのデータがあれば、
事前確率の選択そのものに対して問題はない。情報的事前確率も非情報的事前確率 ...