
180
■
15
章
次元を扱う
15.2
ライオンとトラとクマ
さきほどのへその細菌の問題を単純化して、
3
種の動物しかいないという前提で始め
よう。それらをライオンとトラとクマとする。野生動物保護区を訪問して、ライオン
3
頭、トラ
2
頭、クマ
1
頭を目撃したと仮定しよう。
保護区では、どの動物も、目にする機会が等しいとすれば、私たちが目撃した各種
の頭数は、多項分布(
multinomial distribution
)に従う。ライオンとトラとクマの占有
率が、
p_lion
、
p_tiger
、
p_bear
とした場合、ライオン
3
頭、トラ
2
頭、クマ
1
頭を目
撃する機会は、
p_lion**3 * p_tiger**2 * p_bear**1
となる。
「4.5 ベータ分布」にあったベータ分布を使って、各種族の占有率を個別に記述した
くなるものだ。例えば、
3
頭のライオンとライオンでない
3
頭を見たという具合に。し
かし、これは正しくない。例えばこれを
3
「表」と
3
「裏」と考えるなら、
p_lion
の事後
確率分布が次のようになる。
beta = thinkbayes.Beta()
beta.Update((3, 3))
print beta.MaximumLikelihood()
p_lion
の最尤推定(
maximum likelihood estimate
:
MLE
)は、観察率、
50%
になる。
同様に、
p_tiger
と
p_bear
の
MLE
は、
33%
と
17%
になる。
しかし、これには
2
つ問題がある。
1.
各種について、
0
から
1
まで一様な事前確率を ...