
140
■
11
章
仮説検定
11.5
練習問題
問題
11-1
超能力(
extra-sensory perception
:
ESP
)の存在を信じている人々がいる。例えば、
偶然よりは高い確率でカードの表の数字を裏から当てるような能力のことだ。
この種の
ESP
に対する事前確信度はどのようなものだろうか。存在は半々程度だと
思うか、あるいは、存在の可能性は低いと思うか。オッズを書け。
ESP
が少なくとも
50%
で存在すると確信させる証拠の強さの程度を計算せよ。
90%
で
ESP
が存在すると確信するのに必要なベイズ因子はどうなるか。
問題
11-2
前の問題に対する自分の答えが
1,000
であったと仮定しよう。すなわち、信念を変え
るには、
ESP
が存在するというベイズ因子
1,000
の証拠があれば十分だとする。
信頼性の高い専門的な科学誌で
ESP
が存在するというベイズ因子
1,000
の証拠を掲
載した論文を読んだと仮定しよう。これは信念を変えるだろうか。
もし変え
ないとしたら、この明らかな矛盾をあなたはどのように解消するのだろうか。
David Hume
の「人間知性研究(
An Enquiry Concerning Human Understanding
)」に
ある「
Of Miracles
」(
http://en.wikipedia.org/wiki/Of_Miracles
)という章を読むと参考
になるかもしれない
*
1
。
*
1
訳注:邦訳は、斉藤繁雄・一ノ瀬正樹訳、『人間知性研究
−
付・人間本性論摘要』、法政大学出
版局、
2004
。