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33
4
章
もっと推定を
4.1
ユーロ硬貨問題
[
MacKay 03
]の
59
ページで、マッケイは次のような問題を出している。
2002
年
1
月
4
日金曜日のガーディアン紙に、次のような統計に関する記事が出た。
ベルギーの
1
ユーロ硬貨を
250
回指ではじいて回してみたところ、表が
140
回、
裏が
110
回出た。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(
LSE
)の統計学の講師
である
Barry Bright
は、「非常に怪しい」「硬貨に偏りがないなら、このような極端
な結果の出る確率は
7%
より小さい」と語っている。
しかし、このデータは、硬貨が釣り合いがとれていなくて偏っているという証拠に
なるのだろうか。
この問題に答えるには、
2
つのステップが要る。最初に、硬貨の表が出る確率を見積
もる。次に、データが、硬貨に偏りがあるという仮説を裏付けるかどうかを評価する、
というものだ。
本節のコードは、
http://thinkbayes.com/euro.py
からダウンロードできる。詳細につ
いては、まえがきの「コードについて」(
ix
ページ)を参照のこと。
どんな硬貨でも、回転させたとき表が出て止まる確率
x
がある。
x
の値が、主として
重みの分布による、硬貨の物理特性に依存すると信じることは妥当だろう。
硬貨が完全に歪みがないなら、
x
が
50%
に近いと期待できるだろうが、不均衡な硬
貨の場合には、
x
がそれよりかなり異なる可能性がある。ベイズの定理と観察データを
使って、
x
を評価することができる。