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157
13
章
シミュレーション
本章では、腎腫瘍の患者から出された問題に対する私の解を述べる。この問題は重
要で、このような腫瘍の患者や治療に当たる医師に参考になると思う。
また、この解は、問題に対するベイズ解法だが、ベイズ定理の使用は明示的でない
ことからも興味深いものだと思う。解法とコードを示し、本章の最後でベイズ部分につ
いて説明する。
ここで示したもの以上の技術的な詳細を知りたいなら、これについての私の論文を
読むことができる[
Downey 12a
]。
13.1
腎腫瘍問題
私は、
http://reddit.com/r/statistics
というオンライン統計フォーラムの読者で、時々
投稿もしている。
2011
年
11
月に次のようなメッセージがあった。
「私は腎臓癌の第
4
期で、この癌が軍を退役する前にできたものかを知りたい。…
退役した日付と癌が見つかった日付とから、その病気にかかった可能性が
50/50
に
なる時期を決めることは可能だろうか。退役した日の罹病確率を求めることは可能
だろうか。私の腫瘍は、発見時
15.5 cm
×
15 cm
、グレード
2
だった。」
私はメッセージを書いた人にコンタクトして、詳細を得た。退役軍人は、(他にも考
慮されることがあるが)「どちらかと言えば(
more likely than not
)」軍役に服していたと
きに癌にかかったと考えられるのであれば、さまざまな便益を得られることを知った。
腎腫瘍(
renal tumor
)はゆっくりと成長し、症候が出ないことが多いので、何の